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2017年10月18日 (水)

寅さんとカトリック ~渥美清さんの洗礼~

先日、フーテンの寅さんを演じた故渥美清さんが、亡くなる直前にカトリックの洗礼を受けていたことを、遅ればせながら知りました。奥様が、熱心なカトリック信徒だということです。

私にとっては、実に感慨深く、感動的なことでした。なぜなら、私は若い時から映画「男はつらいよ」のファンであり、作品はほとんど見ていたからです。なにかしら、神のご配慮を感じた次第です。寅さんが長崎に行き、司祭に会う作品もありました。第20作「寅次郎頑張れ!」や第35作「寅次郎恋愛塾」です。

私は、映画「男はつらいよ」で、日本的な愛と思いやり、人情を学びました。私は、山田洋次監督の作品群のファンでもあります。山田洋次監督の作品は「日本の良心」と言ってもよい、善意にあふれた作品が多いですね。

渥美清さんがどのような経緯で、そして、どこで洗礼を受けたのかはわかりません。渥美清さんはプライベートを語らない方でしたし、カトリックの関係者で、そのことを伝えている人がいないからです。

「男はつらいよ」のテーマソングを作曲した作曲家の山本直純さんも、晩年に四ツ谷のイグナチオ教会でカトリックの洗礼を受けられたことが知られています。私はイグナチオ教会で山本直純さんをお見かけしたことがありました。豪快な笑顔で笑っておられたのが印象的です。

山田洋次監督は共産主義者であることが知られていますが、その作品群の根底にある「良心」は、普遍的なものであると感じます。山田監督の70年代から90年代にかけての作品群にはたくさんの魅力がありますが、私が一番好きな山田作品は、夜間中学校をテーマにした1993年公開の「学校」です。山田洋次監督の長年の課題であったテーマを作品にしたものでした。山田監督の円熟を示す、記念碑的な作品です。この映画は、日本カトリック映画賞も受賞しています。渥美清さんも、八百屋のおじさん役でゲスト出演していますよ。

それにしても、寅さん映画で「日本人の心」を学んだ私にとって、渥美清さんのカトリック受洗は、本当に感動的なことです。どんな思いがあったのか、本当に知りたいですね。どなたか、関係者でうちあけてくれる人々はいないものでしょうか。

そして、寅さんが、日本の無神論共産主義者とカトリックの和解の架け橋になってくれることを祈りたいと思います。
「良心」は、すべての人間に普遍的に与えられている神の賜物なのですから。

渥美清(WIkipedia)

山田洋次(Wikipedia)

山本直純(Wikipedia)

学校(映画 山田洋次監督)

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